2010年12月25日

正月の禁忌

執筆パターンに乗っ取り小記事を書く課題で、「元日に掃除をしない習慣」について書いてみた。
勿論、課題は内容の真偽は評価対象ではない。ライティングテクニックが採点対象だ。なので、内容の正確さは問題ではないのだが、先日の「元旦からお金を使わない」ついでに色々と調べてみた。

この習わし、元旦から掃除をしては「折角やってきた神様(福)を一緒に掃き出してしまう」と言われ、お正月の禁忌の一つ。どうやら、この習慣は比較的全国標準のようだ。
やってくるのは歳神(年神)様。正月様、恵方神、大年神、等々地方によって様々な呼ばれ方をしているようだ。年末に大掃除を行うのは、歳神様を迎える準備。神様は汚い場所を嫌う。勿論、大事なお客様を迎えるのに、掃除もしないなんてあり得ない。そして、掃除を怠り、元旦に掃除をするような事態になると、折角お越し頂いた神様までを掃き出してしまうこととなるのだ。
新しい年を気持ちよく迎える為に年末の大掃除を行う。ひょっとしたら、人々の怠惰をリセットする為に、神様云々が後付けされたのかも知れないが、決して悪い習慣ではない。福がもたらされ、新しい年が幸福であれと願う気持ちがあればこそ、だ。

また、正月の炊事は家長が行っていた、と言う記事を見た。これはなかなか興味深いのだが、大事なお客様である神様(歳神様は元旦から7日の間に訪れるとされているそうだ)をお迎え・おもてなしするのは年男や家長の役目で、つまりは女が正月に炊事をすることは許されなかった、と言う。女は穢れているから大事な神様をもてなすなんて以ての外。禁忌だった訳だ。(神道では、死や血が穢れとされ、それ故女性も穢れの対象だ。)それが、いつから「主婦が家事をサボる言い訳」なんて傲慢で馬鹿げたことが言われるようになったんだろう?(たった1/365日休むことがそんなに大罪なのか?)
そして話はちょっとズレるが、いつから元旦には台所を使わない習慣になったのだろう?これは御節の歴史に始まるのかな?ちょっとだけ調べてみたら、今の「お正月料理=御節」の歴史自体はどうやら長くない様子だ。(戦後から、という記述もあった。)すると、台所の神様などに感謝を捧げる、というのも後付けなのかも知れないが、それでも日本人の物に対する敬いの習慣が垣間見られる気がする。

三が日に喧嘩をしてはいけない、と子供の頃に言われた。これもお正月の禁忌の一つ。新しい年が始まって早々に悪い運気を呼び込む事になる。一年中喧嘩が絶えない年になる。喧嘩、怒りは負の感情。鬼や邪悪と繋がる。不幸は不幸を呼び寄せる。笑う門には福来る。まぁ、いつでも喧嘩なんてしない方が良い訳で、大事な戒めだろう。

日本に根付く多くの習慣は、神道に基づいている。色々な習わしに、ちゃんと理由がある。神道の神々は守護神であると同時に祟り神。敬い、感謝をすれば良し、怠れば祟られ災いがもたらされる。人々の神々に対する畏敬の念から様々な習慣が生まれ、根付いたのだろう。
信仰心の薄いと言われる日本人。これらは信仰心とはちょっと違う気もするが、それでも神々を敬い、自然や恵みに感謝を捧げる美しい心にシアワセを感じるアタシであった。


追記;
先の「元旦からお金を使わない」習わしだが、アタシの相方もそうやって育っている。相方の出身は東京以北。アタシの同僚の一人、東京出身で、アタシより年上の人は「初耳」だった。面白いから、もうちょっと追跡調査してみようっと。


追記・その二
正月に台所を使わない、と言うのは、その昔「家長が正月の神様をお迎え・おもてなしする」習わしから、主婦が家事をサボる言い訳どころか、男が大事なお役目をサボる言い訳ってことになる訳だな。
posted by tailchaser at 23:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の検索ちゃん
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